
まず、外反母趾とは足の親指の付け根の骨が変形して外側に突き出し、親指がくの字に曲がったり人差し指の方に向いてしまうことです。
親指の付け根が靴に当たったり、親指が人差し指と重なって圧迫による痛みが生じ、悪化すると歩くことすらままならなくなることもあります。
●日常生活から考えられる原因
日常生活の中に意外と原因は潜んでいたりします。
今まで気にしていなかったことを気にしながら、足の使い方を変えていきしょう!
これから、考えられる原因についてお話ししていこうと思います。
1.歩き方
つま先や足全体を地面につけるような歩き方をしていて、かかとから着地しないでいると、足の親指の付け根に負担がかかり、痛みや変形の原因になります。
また内股の人も、歩いていると自然に親指の付け根に負担がかかります。負担を受けた親指は、徐々に変形して曲がっていき、外反母趾を引き起こします。
2.靴の圧迫
合わない靴を履いていると、足を圧迫するので、親指が変形する原因になります。
また、ヒールや高い靴も足が前に滑りやすくなるため、つま先に負担がかかり外反母趾を引き起こしやすくなります。
合わない靴や底の高い靴は足を圧迫するだけではなく、歩くときに膝が曲がったり、歩く姿勢が悪くなったりすることで、関節に負担がかかるため、外反母趾の原因の1つと考えられています。
3.筋力の低下
昔は、足も手と同じように、指を使えていました。
物をつかんだり、横に広げたりすることができていましたが、生活習慣の変化によって徐々に足の親指を使わなくなり筋力が低下し、足のアーチが崩れて全体的に横に広がることが多くなってしまいます。
足のアーチが崩れることで、親指の角度を保つ筋力が、低下してしまい外反母趾になってしまいます。
●外反母趾の症状
外反母趾の主な症状は「痛みや変形」になります。親指がくの字に曲がり、付け根と靴がこすれて痛む。
親指の曲がり始め、初期症状に痛みはなく、角度は10~15℃ほど。
しかし、これが進行して20℃以上になってしまうと親指の付け根が大きく曲がるので、飛び出た部分が靴にこすれて、痛みが生じます。
角度が、ひどくなればなるほど、元に戻りにくくなります。
●日常生活でできる予防
外反母趾の痛みはすぐに出るものではないので、日々のケアや日常生活の見直しが重要になってきます。
予防や日常生活の見直しについて話していこうと思います。
1.正しい歩き方でウォーキング
まず、正しい姿勢で歩く習慣をつけたり、足の筋力を強化することで、外反母趾の予防になります。少し大股で歩き、かかとから着地し、親指で蹴り上げて足を使いましょう。
そうすることで、自然と背筋が伸びます。
普段から姿勢良く歩くことを心がけて、足を使っていきましょう!
2.自分にあった靴を履く
ポイントは4つ
①サイズ
②横幅
③かかとがあっている。
④靴の中でつま先が曲げられるだけの高さの余裕がある
この4つのポイントを満たした靴を探しましょう。そうすることで、負担がすくなくなります。
パンプスの場合は、足先に余裕があって前に滑らず、かかともしっかり安定しているものを選びましょう!
また、仕事でパンプスを履くことが多い方は、休日はなるべくリラックスできるような運動靴で過ごすことをお勧めします。
●まとめ
外反母趾は初期の症状は痛みがないので、気にしない方が多いですが、悪化してしまうと痛みが出てきます。
症状も進行してしまうので、親指の角度もきつくなってしまいます。
初期の場合、変形も改善することも多いので、早めに対策されることをお勧めいたします。
また、対処法としては、自分にあった靴を選び、足の筋力を取り戻すために体操やマッサージをすることをオススメします。
ご自分で心配の場合は、早めに専門の方に見てもらってくださいね。
1人で悩まず1日でも早く痛みを改善できればと思います。