外反母趾だとバランスが悪くなりやすい?

外反母趾
外反母趾だとバランスが悪くなりやすい?
鏡味 拡樹

ブログ著者:鏡味 拡樹

名古屋で外反母趾専門院を運営。柔道整復師の国家資格やフットケアの専門資格を保持する足の専門家。

 

 

こんばんは!
名古屋市、国際センター1番出口すぐににあります名古屋フットケア専門院です。

今回は「外反母趾だとバランスが悪くなりやすい?」について、やっていきたいと思いますので最後までお付き合いお願いします^^

●外反母趾とは

外反母趾とは、足の親指の方が小指側の方を向いてしまうことです。

医学的に言うのであれば、親指が小指側の方を向く時というのは、身体の外側に向かっていく状態になるので、外側、つまりが外反という形になります。

なので、親指が外反している状態を外反母趾と呼んでいるのですが、もう名前そのままですね。

逆に、小指の方が親指の方に向かっていくことを内側に入っていくので内反と言います。
この場合もそのままの名前で内反小趾と呼ばれています。

この外反母趾、一体どんな人がよく悩んでいるかというと、やはり男性よりも圧倒的に女性の方が悩まれています。

日本人だけで考えると、大体10人に1人ぐらいの割合で外反母趾に悩まれていると言われており、特に年齢が上がれば上がるほど、外反母趾になるリスクは高まっていくということです。

なぜこの外反母趾は女性の方に多いのかというと、例えば、ホルモンバランスであったり、筋力であったり、あとは靴であったりとこういった原因があって、外反母趾で悩まれている方も多いです。

とにかく歩く時に痛い、擦れて痛いなど、外反母趾になって痛みを気にされている方がいます。
また、温泉やサンダルなど肌を露出するときに、上から見た時の見た目がどうしても外側の方向を向いているので見た目がちょっと嫌だなぁと悩まれている方も結構いらっしゃいます。

そんな外反母趾。
では、なぜこの外反母趾になってしまうとバランスが悪くなってしまうのでしょうか?

●なぜバランスが悪くなる?

まず、足の形に問題があることが多いです。要は変わった負荷がかかりやすくなることによって起こってしまった足の変形が関係していることが多いです。

外反母趾になっている方というのは、基本的にはさまざまな原因があるのですが、やはり足の使い方が悪くなっている方、立ち方がうまくできていない方、歩き方が悪くなっている方という原因が本当に多いです。

そのような原因の人たちの足には一体どういった影響が出ているかというと、まず一つ目として足の使い方の悪い人。

足の使い方が悪い方というのは、基本的に足に限らず、下半身の筋力の方がうまく使えてない方が多いです。

体の筋肉がうまく使えていないと、使わないために足の筋肉が弱化してきてしまい、結果として、なかなか足の方を構成する筋肉に負担がかからず、結果として筋肉が弱くなってしまいます。

そうすると、筋力があるものと比較したときにやはり足の変形がしやすくなってしまいます。そうなってしまうともちろん、外反母趾になりやすいですし、開張足や偏平足のような他の症状もでてくることがあるので注意が必要です。

2つ目として立つときにまく立ててない人

そもそも歩き方がいいとか悪いとか以前に、外反母趾になっている人はうまくバランスを保ちながら立つことができていない人が多いです。

例えば、まっすぐを意識して姿勢をぴんしてと立ってみてくださいと伝えてから、ピンと立ってもらうとします。

その時に横から見てみると真っ直ぐな状態より後ろにやや反っている方が目立ちます。

人間が正しく立ちときには基準として、重心線というものがありまして、耳の方からパッと線を引いた時に、耳、肩の頂点、腰の真ん中あたり、膝のお皿のちょっと裏ぐらい、外くるぶしの間ぐらいを通っていくのを重心線と言います。

まっすぐ立ってもらったときにここの線とほぼ同じ位置でまっすぐ立っているのであればいい状態です。

でも、ここからずれてしまうと、その姿勢ごとに問題があります。

例えば、まっすぐを意識してもらっても身体が反ってしまっている場合は、重心線から位置がずれてしまうことにより、親指の方である程度踏ん張らないとバランスが取れず、倒れてやすくなってしまうので、親指で強く踏ん張ってしまいます。

そうなってしますと、普段から必要以上に親指に対して負担がかかりやすくなってしまうので注意が必要です。

3つ目として歩き方が悪くなってしまっている人。

歩き方が悪くなっている人は非常に多く、歩く時に例えばペタペタするように歩いている人。
もしくは足の甲の先っぽの方が最初に地面に接地している人。

このような歩き方は正しい歩行から大きくずれてしまって、歩き方が悪くなることにより、身体のバランスが取りにくいです。

正しい歩行としてはやはり、カカト付近からしっかりと地面に着いて、まっすぐ指先の方に抜けていくことによって、体重がうまく分散、吸収することができ、今度はその力を利用して進む方向に推進力を生んでくれます。

しかし、例えばペタペタと歩くことによって足の外側からついていると、歩く時に負担がうまく分散、吸収することができず、負担ばかりがかかります。

その後、内側の方に負担がかかると、うまく足のアーチ機能が使うことができずに、そのままバランスを崩してしまうということも多いです。

また、足の甲の先っぽばかりに負担がかかってしまう状態というのは、足の靭帯や筋肉の機能がしっかりと使えていないことによりうまく体重や衝撃を受け止めれていないので、そこの部分だけに負担が集中してしまう状態です。

つまり、足全体がうまく機能しないので全く安定しません

その時に踏ん張っていれば、ある程度、支えることはできますが安定せず、踏ん張っていることは、本当はあまり良いことではないので、この状態もバランスが悪くなりやすいのかなと思います。

このような原因でバランスが悪くなることが多く、バランスが悪くなることによって、さまざまな影響が出てきます。

例えば、膝が痛くなってしまったり、腰も痛めてしまったりそういった問題も起きてくる可能性は多いのですが、それ以上に年齢が上がったときに転倒しやすくなってしまうというのが、一番よくない影響かなと思います。

まだ、若い人は転倒なんてと思うかもしれませんが、次に転倒するとどうなってしまいやすいのかについて少しお話ししていきます。

●転倒すると

若い人に例えば転倒と言っても、中々パッと浮かんでこないと思います。

転倒というのは、不意な外力によって起こることが多いものなので普段からのバランスが転倒しないためには重要になってきます。

一度転倒してしまうと結構大きな怪我とか、色々な問題が起きてしまう可能性は高いです。

転倒して一番怖いのが骨折してしまうことです。

若い人でしたら転倒しても骨折する可能性は低いですが、ある程度年齢が上がってきて、骨粗しょう症になり、骨の方がもろくなってしまうと転ぶ時に外力が加わることによって骨折しやすくなってしまいます。

特に手首だったり、足の付け根だったり、あとは腰の背骨のところだったり、肩の付け根だったり、こういったところは特に骨折しやすいです。この4つの部分というのはものすごく折れやすく特に転倒したときにおこりやすいものです。

実際に骨折してしまうと固定もしくは手術からリハビリ、復帰まですごく費用も時間もかかってしまいます。

特に足の付け根を折ってしまうと、手術も大掛かりになってしまいますし、復帰するのもかなり大変だと言えます。

その時に自分1人ではやはり復帰するのは難しく、例えば病院さんの看護師さんやヘルパーさん理学の先生方にお世話になったり、家族の方にもお世話をしてもらえないと、簡単に復帰も出来ません。

実際に年齢が上がって体力も筋力も低下している状態だとリハビリ自体もかなり辛いと思います。

でもいくら辛くてもしっかりやっていかないと復帰は難しく、ちょっと動かさないと、驚くほど筋肉というものは低下していきます。

そうなってしまうと復帰がドンドン難しくなってしまうので、このような怪我をしないためには普段から意識や予防が特に重要になってきます。

まずはできることから始めていけばいいのですが、何をしていいかよくわからないですよね。

次の項目ではすぐに改善できることをお話ししていきます。

●すぐに改善できること

すぐに改善するために最初に見直していただきたいのは靴です。
靴の中でやはりハイヒールというのはあまり良くないです。

特に10センチ上がっているようなハイヒールというのは、歩く時に負担がかかりやすくなってしまいます。

カカトの方の高さが上がれば上がるほど、どんどんつま先の方に負担がかかりやすくなってしまうのですが、どうしても踵を上げたいというのであれば、3センチぐらいまででしたら何とか大きな問題はないかなと思うくらいです。

例えばカカトの高さが10センチなど高いものを履いてしまうと、歩行のバランスがとりにくくなり正常歩行ができない影響もあり、歩行が間違いなくおかしくなってしまいます。

そうなってしまうと歩行云々ではなく、立っているだけでバランスがなかなか取れなくなってしまい、やはり転倒しやすくなってしまいます。

なので、靴を選ぶときはできるだけヒールの高いものは避け、カカトが安定してしっかりと足首が固定できるようなものを選びましょう。

そして、普段から正しい歩行として意識していただいきたいのは、歩行するときに踵辺りから着いて、足のつま先の方と膝の真ん中の方向が一致するような歩き方さえすれば基本的にはそんなにバランスが悪くなることはありません。

また、歩行時にはしっかり手を振って歩くということがすごく重要です。

手を振ることによって推進力や安定感を生むことができ、例えばバッグを持っていて手が振れてない場合というのは、バックを肩にかけた状態で、肘を曲げながらでもいいので、頑張って手を振って歩いてみてください。

そうすることで歩行時に安定感がでてくると思います。

●バランストレーニングをしてみよう

このようにまず、すぐにできることをやってみたら今度は問題点を洗い出してその問題点に対して対策していくのが長い目で見たときには一番有効です。

でもなかなか自分の問題点ってわからないですよね。

なので、とりあえずできることとして、やっていただきたいことは、腹筋を作ることと手に入れれるならバランスディスクを使ってバランスを鍛えることです。

腹筋は簡単な方法で良いです。

特に簡単にできる方法として例えば、ベッドや椅子に座った状態で両足を揃えて、そのまま膝を持ち上げていきます。

そうすると体が「くの字」のような形になってくると思いますが、この姿勢になっている状態だと腹筋を結構使います。なのでその曲げた状態のままを役10秒くらいキープします。

そうすることによって、腹筋の方に負荷がかかり、ある程度鍛えることができます。
腹筋というのはいろんな場面で使うことが多く、ここの部分を鍛えることによって安定しやすくなります。

なので、この腹筋さえしっかりしてれば、手を振るだけでもかなり推進力が生まれやすくなるので、やはりまず腹筋を鍛えるというのが一番良いのかなと思います。

もう一つはバランスディスクと使ったトレーニング。

なかなか聞いたことがないと思いますが、円盤状の形をしており、バランス感覚を養うのに有効な道具です。

このバランスディスクは結構スポーツショップやインターネットのショップなどで販売されていて、バランスディスクで調べてみると色々と出てきます。

これを例えば手に入れたとして、両足でそこの上に立ってみたり、片足立ちをやってみたり、片足を乗せて戻すということをやってみたり、先ほどお話しした腹筋もここの上で行うと一石二鳥ですね。

バランスディスクはバランスをとるための道具なので、これでうまくバランスが取れるようになれば安定性も増してくるので、安定性が増せば転倒するリスクも減っていきます。

なので、うまく活用してバランス感覚を手に入れてくださいね!

また、普段から姿勢を意識する時は、まずまっすぐ立っている人をイメージしていただいて、頭のてっぺんのところに串を刺しそのままお尻からその串が抜けていくイメージをしてください。

その姿勢が正しい姿勢に近いので、普段パッとイメージするときはこのイメージを作って姿勢を意識してみてくださいね!

●まとめ

「今回は外反母趾だとバランスが悪くなりやすい?」についてお話ししてきましたが、どうだったでしょうか?

外反母趾で悩まれている方は、結構、痛みとか見た目ばかり気になってしまっている方が非常に多いです。

でも他の面を見た時に、実はこのようにバランスが悪くなりやすかったり、バランスが悪くなることによって転倒しやすくなってしまいます。

人によっては転倒したら転倒したときだし、自分だけの問題だからまあいいやと捉えられる方もいると思いますが、実際に転倒してしまうと自分だけの問題ではなくて、転倒して怪我をしてしまうことによって入院や手術、リハビリなど家族を巻き込んで治療をしないとなかなか回復しづらく難しいものがあります。

年齢が上がった時に健康を保つということは、あくまで自分だけの問題ではなくて、広い目で見た時に、家族が楽しく過ごすために、自分の健康は絶対に必要なものと言えます。

なので自分のためだけと捉えるのではなく、家族のことを考えるのであれば、どうにか早いうちに対策をして、しっかりと健康を保てればいつまでも幸せが続くのかなと思います。

それでは今回はここまでとなります。最後までありがとうございました。

この記事を書いた人

鏡味 拡樹

「名古屋外反母趾フットケア専門院」院長|柔道整復師(国家資格)

鏡味 拡樹

フットケアの専門資格であるJapan therapist Diplomaを保持し、運営する外反母趾の専門院は元Jリーグトレーナーや同業者も推薦。
再発防止にも目を向けた、根本からの外反母趾対策を行っている。

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