
外出していると、足の親指の付け根あたりがズキズキと痛み、時には激痛を伴って歩くのが困難な場合があります。
そのような症状が続く場合、もしかすると外反母趾かもしれません。
外反母趾はよくある疾患で、最近では女性だけではなく男性でも悩んでいる方も多いようです。
外反母趾になってしまう原因とは、一体どのようなものなのでしょうか。
今回は、外反母趾になる主な原因について解説し、探っていきます。
●外反母趾の原因について
何らかの原因で親指が変形してしまう外反母趾ですが、その原因についてここでは探っていきましょう。
外反母趾とはどのような症状があるか具体的に見ていきましょう。
外反母趾を疑われる症状として「靴を履くと親指の付け根辺りが痛い」、「親指の付け根が内側に突出」などが見られる場合は、状態によっては施術が必要になってきます。
また痛みや変形など自覚症状がなく「足の裏や指の付け根あたりが硬くなり、タコができている」、「扁平足になっている」などの症状がある場合は注意が必要です。
外反母趾の原因についてはいろいろな説があり、現在考えられているのが、内因的要素と外因的要素が重なった時に発症すると言われています。
外反母趾の原因ではないかと推察されるものがいくつかありますので、次から順に見ていきましょう。
●合わない靴が外反母趾の原因になるの?
考えられる外反母趾の原因の1つとして、合わない靴が外反母趾の原因になってしまうのでしょうか?
ハイヒールは先端が細くなっているため、履いて歩くと足底に体重がかかってしまうので、負荷がかかってしまいます。
そうなると親指の付け根が、くの字に曲がって変形してしまうという悪循環を引き起こすのです。
したがって、ヒールが高かったり、足に合わない靴を長時間履いていると、外反母趾を発症させたり悪化させる大きな原因であり、外的要因に当たると考えられます。
外反母趾であるならば靴選びはとても重要であり、足の指、足の裏の筋肉をしっかりと使い鍛えれるような負担ができるだけ少ない、自分の足に合った靴を選ぶことが大切です。
●歩き方の癖が外反母趾の原因になりうる?
いつも通りの歩き方の癖が、もしかすると外反母趾の原因になってしまうということはあるのでしょうか?
実は外反母趾を悪化させる一番大きな原因は、足の指や足裏の機能が低下してしまうことにあると言われています。
足の形が崩れ、その機能が低下することで外反母趾に大きな影響を及ぼし、その他に足が平べったくなるなどの足の変形が起きやすくなると言われています。
一歩がせまかったり、足をあげずに地面をするように歩いているなど、歩き方の癖が外反母趾をより一層引き起こしているケースも。
親指でしっかりと地面を蹴り出すことが大切になってくるので、このように蹴り出す力が弱い歩き方は、しっかりと足の筋肉を使えてないことで起こる可能性が高いと言えます。
その結果、足の指の筋肉が弱ってしまい外反母趾の症状が進み、悪化する可能性があると考えられています。
また前述したように、このような歩き方になりやすい靴(高いヒールやサンダル、スリッパ、大きいサイズの靴)などを履いている方も注意が必要です。
●遺伝も外反母趾の原因のひとつ?
外反母趾の原因のひとつとして、遺伝も関係があるのではないかと言われていますが、実のところはどうなのでしょうか?
生まれつきの足の形など親子で似るという遺伝的な要素があるので、そういう意味でも可能性として考えられます。
外反母趾が10代で起こる方は遺伝性が強いといわれており、親族などに外反母趾になっている方がいる場合は外反母趾になりやすいようですが、早期から気をつけることで予防が可能になってくると言われています。
●男性よりも女性の方が外反母趾になりやすい原因とは?
実は外反母趾は女性が多く見られる病気ではありますが、最近では男性も増えているのが現状です。
しかし男性の割合は1割ほどで、そこから見ても女性が多いことが分かります。
また、女性に外反母趾が多いと言われるには骨格の構造が関係しており、女性の方が男性に比べると関節が柔らかいことや、筋力が弱いことなどが関係していると言われています。
これらのことから、女性であることが内的要因の1つと言え、男性よりも女性の方が外反母趾になりやすい原因ではないでしょうか。
●まとめ:外反母趾になってしまう原因とは?外反母趾の主な原因について解説!
今回は、外反母趾になってしまう主な原因についていくつかあげて解説してきました。
外反母趾は、指の曲がりや痛みなどでパンプスや靴が履けなくなったりと歩行が困難になる場合もあります。
予防改善のポイントは、足裏や足の指をしっかり使うことを意識することが大切です。
そのためには歩き方を見直したり、ご自身の足にぴったりの靴を選んだり、足裏や足の指を動かすエクササイズなどを取り入れてみることをお勧めします。
自然治癒することはほとんどありませんので、既に痛みがある方は、症状が進行して悪化する前になるべく早く、それぞれご自身にあった対処法を試したり、施術を受けることをおすすめします。