
外反母趾のセルフケアグッズを検索すると、外反母趾用のサポーターがたくさん見つかるはずです。
外反母趾による痛みを軽減し、足の変形を矯正・改善する目的で使われるのが、外反母趾用サポーターです。
素材や形状も様々な種類が揃っていますが、説明を読んだ限りではどれも効果的に思えますよね。
実際のところ、外反母趾用サポーターって外反母趾の改善に効果があるのでしょうか?
そこで今回は「外反母趾用のサポーターは効果があるの?」「外反母趾改善で効果を出す秘訣」、「効果的な対処法」など、外反母趾用サポーターの効果について解説いたします。
●外反母趾用のサポーターは市販もされている
外反母趾用のサポーターには病院で使われている医療用のものと、市販品があります。
市販のサポーターは、親指のつけ根の痛みを少しでも和らげたい、自分で外反母趾を改善したいというときに気軽に使えて便利ですよね。
外反母趾用のサポーターは、形状によって3つの種類にわかれます。
1.靴下型
靴下のように履いて装着するタイプのサポーターです。
親指を通す部分があるだけで、ほかの4本指はそのままの形状です。
親指の隣にパッドが付いたタイプや、内反小趾用に小指もついたタイプ、テーピングの要領で編み方を変えてサポートするタイプもあります。
中足関節を締めることで指を開き、親指の変形を改善します。
薄手の素材を使った商品が多く、装着したまま靴が履けるので便利。
2.マジックテープ型
親指を通し、指のつけ根から足の甲の部分を、マジックテープでとめて装着するサポーターで、自分の足に合わせて、ジャストサイズに調節できるのがメリットですが、かさばるので外出時には不向き。
3.シリコンタイプ
シリコンでできているサポーターで、指にはめたり挟めたりして使います。
柔らかい素材なので付け心地はいいものの、人によって肌に合わず赤くなったり、痒くなったりすることがあります。
●外反母趾用のサポーターは効果があるのか?
結論から先にお伝えすると、多少の効果はあるものの、外反母趾の改善までには至りません。
外反母趾用のサポーターを装着すると、次のような効果が得られます。
■歩行時の痛みの軽減効果
外反母趾用サポーターの多くは、親指のつけ根の飛び出した部分がカバーされるように作られています。
そのため、装着していないときよりも歩行時の痛みが和らぐと感じる方が多いようです。
また、親指の変形を補正することでも痛みを軽減できます。
■親指の変形の補正効果
外反母趾になると親指が人差し指の方に曲がり、進行するにつれてその角度がどんどん大きくなります。
サポーターで親指を逆側に引っ張る、中足関節を締める、指同士がくっつかないように離すことで、親指を元の状態に近づけることができます。
注意しなければならないのは、このような2つの効果を実感できるのは、サポーターを装着しているときに限られていて、一時的に得られる効果でしかないのです。
外反母趾を本格的に改善するには、やはり専門家を頼るしかありません。
その上で、補助的に外反母趾用のサポーターを利用するようにしましょう。
●外反母趾用のサポーターだけでなくしっかり専門院に行く事が効果をだす秘訣!
外反母趾を本格的に改善するためには、外反母趾の専門院に行くことをおすすめします。
一口に外反母趾と言っても、人によって原因や症状、進行度など様々。
まずは自分の足がどんな状態なのかを専門家にみてもらった上で、診断してもらうことが大切です。
外反母趾用サポーターが痛みの軽減などの対処療法であるのに対して、専門院で行っているのは根本療法です。
なぜ外反母趾を発症したのかという原因を突き止め、足や骨盤等の骨格調整によって根本的な回復を図ります。
施術実績が多く、効果の高さがわかる専門院を選ぶのがポイント!
外反母趾は進行性なのでサポーターだけに頼らず、早めに専門院に相談してくださいね。
●外反母趾の改善にサポーターと合わせて行いたい効果のある対処法について
サポーターや専門院への通院と合わせて行いたい、効果のある外反母趾改善法をご紹介します。
■靴の選び方
靴が大きすぎると靴の中で足が動き、爪先が圧迫されて足指をうまく動かせません。
靴選びのポイントは、かかとや土踏まずを通る甲まわりはフィットさせ、爪先は1㎝ほど余裕を持たせること。
柔らかすぎる素材は避けて、適度な硬さの靴を選ぶと、しっかり足を支えられるため安定感がアップします。
■歩き方の見直し
重心をスムーズに移動させることが、正しい歩き方のコツ。
かかとから着地し、足の裏、指のつけ根へと重心を移動していき、最後に親指で蹴りだします。
しっかり足指を使って蹴りだすことを意識しましょう。
■足指を鍛えるストレッチ
1つ目は、フェイスタオルを床に敷いて両足をのせ、足指でタオルを引き寄せるストレッチです。
2つ目は、足指でグーチョキパーをするストレッチ。
どちらも5分程度行いましょう。
●まとめ:外反母趾用のサポーターって効果があるの?外反母趾用のサポーターについて解説!
外反母趾用サポーターには、「痛みの軽減」と「親指の変形の補正」の2つの効果があります。
ただし、どちらもサポーターを装着しているときに限って得られる効果で、外反母趾を根本から回復させる効果は期待できません。
本格的に改善するためには、外反母趾の専門院がおすすめ!
専門院に通院しながら、合わせて外反母趾用サポーターの使用や靴・歩き方の見直し、足指ストレッチを行うと改善効果もさらにアップします。
外反母趾は進行性なので、親指の変形や痛みを見つけたら早めに対処するようにしましょう。