外反母趾矯正グッズは種類が多くて選べない…それぞれの特徴を解説!

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外反母趾矯正グッズは種類が多くて選べない…それぞれの特徴を解説!
鏡味 拡樹

ブログ著者:鏡味 拡樹

名古屋で外反母趾専門院を運営。柔道整復師の国家資格やフットケアの専門資格を保持する足の専門家。

 

 

「外反母趾で足がズキズキ痛む…」

そんなときに試してみたいのが、外反母趾矯正グッズです。
これで
足指を広げることで変形を矯正し、パッド等で指のつけ根や足裏を保護して痛みをやわらげてくれます

しかし、外反母趾矯正グッズは形や素材も様々なものが揃っており、その中からどれを選んだらよいのか迷ってしまう方も多いはず。

そこで今回は、外反母趾矯正グッズを種類別に分けそれぞれの特徴を詳しく解説いたします。

●外反母趾サポーターは痛みを緩和させる事ができる

外反母趾サポーターには、次のような働きがあります。

■痛みの緩和
外反母趾で痛みが出やすいのは、親指のつけ根の突き出た部分や足裏の指のつけ根、内反小趾では小指のつけ根の外側。

これらの部分にパットやクッションを入れ、靴との摩擦を防ぎ、痛みを緩和します

■足指を広げる
5本指タイプを装着するか、足の甲にある「中足関節」を締めることで足指を開かせ、足指をしっかり動かして歩けるようにサポートします

■親指の変形の矯正
外反母趾になると親指が人差し指の方へくの字に曲がり、親指のつけ根が飛び出してしまいます。

親指と人差し指の間にパッドをはさむか、テーピングの要領で親指を引っ張ることで、親指が正しい位置に戻るように矯正してくれます

ただし、外反母趾矯正グッズは、あくまでも一時的な矯正痛みの緩和であり、根本的に治すわけではありません

足指を鍛える運動を取り入れる、外反母趾に適した靴を選ぶ、場合によっては専門家に相談するなど外反母趾の改善を図りながら使用するようにしましょう。

●外反母趾矯正グッズその1:メッシュ型サポーター

外反母趾サポーターは、素材にこだわって選ぶことが大切です。

足の裏は体の中でも汗腺が多く、汗をかきやすい場所
その上、靴下やストッキング、靴で覆われている時間が長いため、汗のせいでとても蒸れやすいのです。

さらに、汗や蒸れを放っておくと嫌なニオイの原因になることも…

外反母趾の痛みは、靴を履いて歩いているときに出やすいので、外反母趾サポーターはその上から靴を履くことを前提として選ぶ必要があります。

そこで登場するのが、メッシュ素材を使った外反母趾サポーター。
メッシュ素材は通気性に優れ、汗をかいても蒸れにくいのが特徴です。

薄手のメッシュ素材を選べばかさばらず、靴を履いても気にならないのもメリット。
さらに抗菌・防臭加工がしてあると、清潔を保つことができてニオイも防げます。

また、「パワーメッシュ」という伸縮性に富んだメッシュ素材を使用しているサポーターもあり、通気性とともにフィット感やつけ心地も優れているのがポイントです。

●外反母趾矯正グッズその2:親指サポーター

人差し指側に曲がってしまった親指を、外側に固定して矯正するのが「親指サポーター」です。

実際につけてみて痛みがあったり、足が動かしにくかったりするときは無理して使用しないようにしましょう。

親指サポーターには次のような種類があります。

■サポータータイプ
親指を通す部分がついたサポーターで、中足関節を締めながらベルトやテーピングの要領で親指を正常な位置に矯正します。

足裏のアーチサポート機能がついた製品もあります。

■パッドタイプ
親指と人差し指の間のパッドで2本の指を離し、親指が正しい方向に向くように矯正します。親指だけ、もしくは親指と人差し指にはめるシリコン素材のものが主流です。

■就寝時タイプ
添え木代わりの金属プレートやプラスチックプレートに、マジックテープで親指をしっかり固定し、中足関節を締めるタイプの矯正サポーターです。

かさばるデザインなので外出には不向きで、睡眠中に使用するのに最適です。

●外反母趾矯正グッズその3:五本指サポーター

靴下やストッキング、靴でギュッと圧迫されがちな足指をしっかり開くことで、外反母趾や内反小趾で変形した指を矯正するのが五本指サポーターです。

五本指を開くことで足指が動かしやすくなり、しっかり地面をつかんで歩くことができます

■爪先が開いたタイプ
爪先が開いているため、蒸れにくいのが特徴。

足裏への衝撃をやわらげマメやタコを予防するために、足裏の生地が厚くなっているものや、パッドやジェルが入っているものがあります。

足の甲まである製品は、中足関節を締めて矯正します。

■靴下タイプ
このタイプは、足裏のアーチサポート機能がついており、外反母趾の人が崩れがちなアーチをしっかり支え、親指のつけ根への負担を軽減させます。

アーチサポートにより歩行時の足裏への負担が軽減し、足が疲れにくくなるというメリットもあります。

■シリコンタイプ
シリコンでできた柔らかいサポーターを指にはめるタイプ
さっと水洗いできて扱いやすいのですが、汗を吸い取らないため蒸れることもあります。

●外反母趾矯正グッズその4:ジェルタイプのサポーター

外反母趾矯正グッズに使われているジェルとは、エラストマーという素材です。

伸縮性があり非常に柔らかい素材なので装着しやすく、足にフィットして負担をかけません。汗を吸い取ってくれないので蒸れることがあります。

■親指矯正タイプ
親指にはめて、人差し指との間のパッドで親指を正しい方向に矯正します

外に飛び出した部分を保護するパッドがついており、歩行時の摩擦をやわらげ、痛みを軽減します。
親指と人差し指の間にはさむだけのタイプや、親指と人差し指を通すリングタイプもあります。

■足裏保護パッドタイプ
このタイプは矯正できませんが、外反母趾でタコができやすい足裏の指のつけ根を保護し、歩行時の衝撃を吸収してやわらげてくれます。

●まとめ:外反母趾矯正グッズは種類が多くて選べない…それぞれの特徴を解説!

外反母趾矯正グッズには、足指の変形を矯正し、痛みを緩和する働きがあります。

たくさんの種類の中からグッズを選ぶときは、装着感やつけ心地を重視することが大切です。

それには通気性が良く蒸れにくいメッシュ素材や、柔らかく伸縮性のあるジェルなど、装着したまま靴を履いて歩いても負担の少ないものを選びましょう

また、親指をサポートするタイプや足指全体を開かせる5本指タイプなど、使いやすい形状かどうかのチェックも必要です。

外反母趾矯正グッズによる矯正や痛みの緩和は一時的なものであることを忘れずに、外反母趾を改善するためのサポートアイテムとして上手に利用してくださいね。

この記事を書いた人

鏡味 拡樹

「名古屋外反母趾フットケア専門院」院長|柔道整復師(国家資格)

鏡味 拡樹

フットケアの専門資格であるJapan therapist Diplomaを保持し、運営する外反母趾の専門院は元Jリーグトレーナーや同業者も推薦。
再発防止にも目を向けた、根本からの外反母趾対策を行っている。

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