外反母趾対策にテーピングは効果があるのか?

外反母趾
外反母趾対策にテーピングは効果があるのか?
鏡味 拡樹

ブログ著者:鏡味 拡樹

名古屋で外反母趾専門院を運営。柔道整復師の国家資格やフットケアの専門資格を保持する足の専門家。

 

 

テーピングというと、試合に出場するためにスポーツ選手がケガをした関節を保護したり、ケガや痛み再発を防ぐために使うイメージがありますね。

実は、足の親指のつけ根が「く」の字に曲がり痛くなる外反母趾に対しても、適切なテーピングの巻き方することで、足裏のバランスをととのえて、親指の痛みや腫れを減らす働きがあるのです。

さらに、足裏から全身のバランスをととのえて、膝や腰の痛みを減らしたり、ヒップアップ、バストアップなど女性にとってうれしい効果も期待できるのです。

こちらでは、外反母趾対策にテーピング効果があるのかについて解説いたします。

●外反母趾にも種類・進行具合に違いがある

外反母趾は、骨が出っ張る仮骨性外反母趾、靭帯が緩んで扁平になっている靭帯性外反母趾ヘバーデン結節などの足指の関節の病気が原因になっている病変性外反母趾などの様々な種類があります。

それぞれの症状があるのですが、ヘバーデン結節などの病気が隠れている場合は、外反母趾の変形が急に進んだり変形が重度化しやすい傾向があります。

日本整形外科学会の外反母趾診療ガイドラインでは、20度以上親指が曲がっていると外反母趾としており、20~30度で軽症、30~40度で中等度、40度以上で重症と分類されます。

参考:https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0200/G0000735/0001

外反母趾は、足の甲にある第1中足骨が広がり、親指が内側に閉じる作用がある母趾内転筋に引っ張られることで人差し指側に押し曲げられ、つけ根でねじれながら「くの字」に曲がってしまうのです。

親指の曲がりが進むと、親指が人差し指や中指の下に入り込んでしまい、人差し指や中指のつけ根の関節脱臼してしまうこともあります。

外反母趾とひと口に言っても原因や症状は様々で、「くの字」に曲がっても痛みが少なかったり変形が強く脱臼してしまったりなど、種類や進行具合に違いがあるのです。

●テーピングは外反母趾に効果があるの?

テーピングはギプスのように関節を固めるのではなく、動きに支障がない範囲で、無理な力がかからないように関節の動きを制限して保護したり、筋肉をサポートしてパフォーマンスをあげたりする効果があります。

外反母趾のテーピングは足のアーチを作りやすくしたり、足指を開く方向にサポートするように巻くことで、足裏のバランスをととのえて痛みを減らしたりする効果が期待できます。

参考:https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK1601K_W2A011C1000000?channel=DF140920160920&page=4&style=1

足裏のバランスがととのうことで、全身のバランスもととのってくるので、膝、腰、首などの痛みが改善してくることもあるのです。

何度も繰り返しテープを巻き続けていると皮膚がかぶれてしまったり、臭いなどの衛生的問題や使用するたびにテープを巻くため長期的に見るとコストがかかってしまうデメリットもあります。

●外反母趾に効果的なテーピングの巻き方は変わってくる

足の親指が痛かったのでテーピングを試したことがあるけれど、かえって痛くなったということはありませんか。

たとえば、親指を引っ張って足の形を矯正するようなテーピングは、指がまっすぐになるのでいいように見えますが、足の痛みがひどくなることがあります

親指を無理にまっすぐにすると、骨と骨がぶつかって関節の炎症がおこり、親指の痛みが悪くなることがあるのです。

外反母趾の原因でもある横のアーチが崩れている場合は、親指を無理に引っ張ると、横アーチがさらに崩れる原因にもなり、結果的に外反母趾を悪化させることにつながります。

効果的なテーピングの巻き方は、外反母趾の原因や種類、進行具合などによって変わってくるので、安易に親指をまっすぐにするテーピングの巻き方には注意しましょう。

まずは自分でテーピングを試したいという場合は、外反母趾のセルフテーピング方法を紹介している写真や動画がありますので、参考にして試してみてはいかがでしょうか。

テーピングは関節や筋肉の動きを妨げにくく、引っ張る強度を自由に調節出来る伸縮性タイプを選び、幅5㎝のサイズがおすすめで、薬局などで購入できます。

参考:https://dosports.yahoo.co.jp/column/detail/201508020001-spnavido

●テーピングの事など外反母趾の事なら専門家に相談しよう

自分でテーピングをきちんと巻いているつもりでも、本当に足裏のバランスがととのえられているのかの判断は難しいですよね。

テーピングの巻き方は種類や進行具合によって多少違うので、自分の足の状況に合わせたテーピングを行うと効果がより期待できます。

自分で巻いているテーピングが適切なのか不安であれば、プロに見てもらって相談すると安心ですね。

名古屋外反母趾フットケア専門院では、手術をしないことを目指して、外反母趾の根本的な原因を見つけ出し、足本来の正しい使い方を取り戻せるように施術しています。

テーピングの事など外反母趾についてのお悩みは名古屋外反母趾フットケア専門院までご相談ください。

●まとめ:外反母趾対策にテーピングは効果があるのか?

テーピングの巻き方は外反母趾の原因や種類、進行具合などによって多少違いますが、種類や進行度に合わせた適切なテーピングをすることで、外反母趾の痛みが減ったり、変形が軽減したりする効果があります。

痛みを減らす効果があるテーピングを、一度試してみてはいかがでしょうか。

テーピングには技術やコツがいるので、自分でテーピングを試してみても痛みが減らない場合は、プロに相談してみましょう

この記事を書いた人

鏡味 拡樹

「名古屋外反母趾フットケア専門院」院長|柔道整復師(国家資格)

鏡味 拡樹

フットケアの専門資格であるJapan therapist Diplomaを保持し、運営する外反母趾の専門院は元Jリーグトレーナーや同業者も推薦。
再発防止にも目を向けた、根本からの外反母趾対策を行っている。

もっと知る