
自分の足を見て、「もしかしたら外反母趾かもしれない…」と思っている方はいませんか?
足の親指が不自然に曲がっていたり、親指の付け根に痛みを感じていたりする場合は要注意です。
症状が悪化する前の初期のうちに対策を行いましょう。
そこで今回は、外反母趾の初期にできる外反母趾の改善方法について解説します。
●外反母趾の初期はどのような状況?
外反母趾の初期段階では、足がどのような状況になっているのでしょうか?
外反母趾になると、足の親指が付け根の関節から小指側に曲がり、見るからに痛々しい状態になります。
指が曲がるだけでなく、親指の付け根の関節部分が飛び出したり、強い痛みを伴ったりするため、症状が重くなると歩くこともつらくなってしまいます。
しかし、初期の段階からいきなり指が曲がったり、親指の付け根の関節が出っ張ったりという、見ただけで外反母趾とわかるような状態になるわけではありません。
では、どのような足の状況だと注意が必要なのでしょうか?
自分の足の様子と比べながら、初期の外反母趾の可能性がないかをチェックしてみてください。
・靴を履いたとき、親指の付け根の関節が痛い
・靴を脱いだとき、親指の付け根が赤くなっている
・足の裏の親指の付け根部分が痛い
このような症状がみられるときは、外反母趾の一歩手前から初期にかけての状況ですので、あてはまることがあるならば、進行しないように早めに対策をする必要があります。
また、外反母趾になるリスクが高い人の足には、次のような特徴があります。
・土踏まずがなく、扁平足になっている
・足の幅が広がり、開張足になっている
本来足の裏側は、緩やかなアーチ状になっているものです。
しかし、このアーチが崩れると、歩行時のショックを吸収しやわらげることができなくなり、足に過度な負担がかかってしまいます。
縦のアーチが崩れると土踏まずがなくなり扁平足に、横のアーチが崩れると足の幅が広がり開張足になります。
加齢もアーチが崩れる原因の一つですが、歩き方のくせや体質も影響するといいます。
また、足の裏にタコやマメができている方も要注意です。
アーチが崩れると足の裏に負荷がかかり、タコやマメができたり、足の裏が痛くなったりします。
しかし、扁平足や開張足だからといって、必ずしも外反母趾になるということではありません。外反母趾の兆候や初期症状に早く気づくことが大切なのです。
●外反母趾が初期のうちに対策をする事が大切!
外反母趾はできるだけ初期のうちに対策をする事が大切です。
初期のうちは、痛みがないことがほとんどです。
しかし、痛みがないからとそのままにしてしまうと、次第に痛みを感じるようになったり、変形が進行してしまったりするので注意しなければなりません。
外反母趾の初期の段階であれば、変形もそれほど進んでおらず、炎症が起きていない場合も多いため、適切な対策をとることで改善しやすいのです。
外反母趾が進行して、変形や痛みがひどくなるほど、改善も難しくなり時間もかかってしまいますので、症状が進行する前に対策をすることがとても重要です。
●外反母趾が初期のうちに履く靴を選ぶようにしよう
外反母趾かもしれないと思ったら、まだ初期のうちに足に負担のかからない靴を選ぶようにしましょう。
できれば、症状などないときから、外反母趾の予防を意識して靴を選びたいものです。
外反母趾を予防・改善するには、ハイヒールやつま先が細いタイプの靴はNGです。
ハイヒールを履くと、どうしても体重が指先にかかってしまいます。
靴の構造上、足が前方に滑りやすく、つま先は常に圧迫された状態になるため、足への負担も大きく、外反母趾を発症しやすいのです。
また、つま先が細い靴も足を圧迫するため、できれば避けたいタイプの靴です。
女性は男性と比べると関節が柔らかいので、強い負荷がかかると変形につながりやすいので注意しましょう。
正しい立ち方、歩き方をするためには、足の指をしっかり使う必要があります。
靴を選ぶときは、靴の中で指が動かせるかどうかをチェックしましょう。
実際の足のサイズより、つま先に1~1.5㎝ほどの余裕があり、甲まわりやかかとはしっかりフィットしている靴がベスト。
紐やマジックテープなどでサイズ調節できる靴を選べば、より歩きやすく、足への負担も軽減することができます。
靴選びに迷ったら、シューフィッターに相談してみるのも良いでしょう。
●外反母趾が初期のうちに足指ストレッチをしよう
外反母趾の進行を防ぐため、初期のうちに足指のストレッチをするようにしましょう。
外反母趾になる原因の一つに、足の裏や指の筋力低下があります。
日常生活ではほとんど使わない筋肉ですが、ちょっとしたストレッチをすることで筋力アップになり、外反母趾の予防や改善にもつながるのでおすすめです。
1つ目のおすすめは、足の指でジャンケンの動作をするストレッチです。
足の指をギューッと縮めて「グー」を作り、親指と人差し指を広げて「チョキ」を作り、最後に5本の指を思い切り広げて「パー」を作ります。
最初は難しいかもしれませんが、慣れてくると徐々に指を大きく動かせるようになるので、暇を見つけてぜひやってみてください。
2つ目は足でタオルを引き寄せるというストレッチ。
床にタオルを一枚広げて置き、足の指で手繰り寄せるというもの。
靴下は脱いで素足でやってくださいね。
どちらのストレッチも椅子に座りながら、テレビを見ながらでもできる簡単なものです。
毎日続けていると足の裏や指の筋力もアップし、外反母趾の予防や改善につながります。
できるだけ初期のうちに、ぜひ始めてみてくださいね。
●外反母趾が初期のうちに専門家に相談する事が大切
外反母趾が初期のうちは症状も軽いため、病院に行くほどではないとそのままにしてしまいがちです。
しかし、症状が悪化してからでは改善が難しくなるので、なるべく早めに対策を行いましょう。
靴を履くと親指の付け根の関節が痛い、靴を脱いだときに親指が曲がったまま元に戻らないといった症状があるときは、すでに外反母趾になっている可能性があります。
まだ痛みがそれほど強くなく、変形も進んでいない初期の段階で、専門家に相談することが大切です。
外反母趾の予防・改善には、外反母趾に特化した専門院がおすすめ!
原因や生活習慣、歩き方のクセなどを知ることもできるので、気になり始めた初期のうちにぜひ一度専門院に相談してみてくださいね。
●まとめ:外反母趾の初期にできる外反母趾改善方法について解説!
外反母趾は初期の段階で適切な対策をすれば、改善することも可能です。
症状を悪化させないためには、外反母趾の初期症状を知り、早めの対策を心がけましょう。
また、足に負担のかかる靴はできるだけ履かないようにし、日頃から足指のストレッチをすることが、外反母趾の予防や改善にもつながります。
足の親指の付け根に少しでも違和感を覚えたら、早めに専門家に相談するようにしましょう。