
「外反母趾はどういう病気なの?」「外反母趾が重度になるとどうなるの?」
外反母趾とは、足の親指のつけ根が人差し指側の方に「く」の字に曲がって痛くなる病気です。
明治時代以降に日本人も靴を履くようになってから、外反母趾で悩んでいる方が多いのです。
自分の足指の状態がどうなっているのかなど、外反母趾について理解することで早期発見につながり、対策がしやすく重度になることを予防できます。
こちらでは、外反母趾の重度はどのような状態を指すのか、なぜ重度の外反母趾になってしまうのかについて解説いたします。
●親指の角度40度以上は重度の外反母趾
外反母趾は症状がすすむことで足の甲にある第1中足骨が広がり、親指のつけ根が外側に出っ張ったような形に変形してしまいます。
さらに、親指が内側に閉じる動きがある母趾内転筋に引っ張られて、つけ根でねじれも加わって変形が強くなってしまうのです。
外反母趾は、日本整形外科学会の外反母趾診療ガイドラインでは、20度以上親指が曲がっていると外反母趾としており、20~30度で軽症、30~40度で中等度、40度以上で重症と分類されています。
参考:https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0200/G0000735/0001
曲がっている角度が大きくなればなるほど外反母趾が進行している状態で、40度以上曲がっていると重度の外反母趾と診断されています。
出っ張った状態になった親指のつけ根が靴とこすれたりすると炎症が起きて痛みを感じるようになり、痛みが強くなってくれば歩くことがつらくなってきます。
外反母趾の症状がすすんで重度化すると、裸足で歩いているだけでも痛くなったり、動かずに安静にしているときでも痛みを感じるようになったり、神経が圧迫されて親指にしびれがでることもあります。
●なにも対策をとらないと重度の外反母趾になってしまうことも
28個の骨が筋肉や筋肉と骨をつなぐ腱(けん)、骨と骨とをつなぐ靭帯(じんたい)などに支えられて足の形が作られていますが、外反母趾は足指の動きが悪くなっていたり変形している状態です。
足のアーチの崩れが外反母趾の原因だと言われていますが、足の横アーチがつぶれて骨格が緩んだところに、つま先に負荷がかかることで足先の形が崩れてしまい変形してしまいます。
外反母趾の症状がすすみ、歩くたびに痛みを感じるようになると、足の親指をかばうような歩き方の癖がついてしまいまい、悪い歩き方が足にさらに負担をかけてしまうのです。
親指の変形がすすむと、親指が人差し指や中指の下にもぐり込んで親指によって押し上げられ、人差し指や中指のつけ根の関節が足背側にずれて、親指と人差し指が重なってしまうこともあります。
なにも対策をとらないと、外反母趾の症状がすすんで重度化してしまい、最終的には手術を選択しなくてはならなくなるのです。
●重度の外反母趾は病気によって生じることも
リウマチなどの病気や手指、肘、肩、膝、足などの多くの関節で変形がおこる多発性変形性関節症などの病気が原因となって、関節軟骨が変形あるいは変性を生じ、関節の構成が崩れてしまうことが多いのです。
重度の外反母趾では、もともとの病気や隠れた病気によって生じることもあり、変形が進みやすくなることもあります。
外反母趾の変形がすすんで親指と人差し指が重なりあっている部分がふやけて衛生状態が悪くなったりするので、白癬菌などの感染を引き起こしてしまうこともあるのです。
●重度の外反母趾になる前に専門家に外反母趾は相談しよう
外反拇趾が重度化している場合は、もともとの病気により骨、軟骨、靱帯、腱などがとても弱くなっている状態なので、関節を強く動かしたり、無理なマッサージなどを行うとかえって関節をさらに痛める場合があります。
また、重症化すると親指の関節が半分ずれた「亜脱臼」や完全にずれた「脱臼」の状態になってします。
なにも対策をとらずに放っておくと、どんどん症状がすすみ変形がさらに強くなってしまうのです。
重度の外反母趾になる前や痛みを予防するためにも、早めに相談することをおすすめします。
名古屋外反母趾フットケア専門院では、手術をしないことを目指して、根本的な原因を見つけ出し、足本来の正しい使い方を取り戻せるように施術しています。
外反母趾でお悩みの場合は、名古屋外反母趾フットケア専門院まで、お早めにご相談ください。
●まとめ:外反母趾の重度はどのような状態を指すのか?なぜ重度の外反母趾になってしまう?
重度になればなるほど足の変形がすすみ、歩くときの痛みも強くなってくる傾向があります。
また、痛みや変形が改善しにくくなるので、そうなる前に早めに対策を行うことをおすすめします。
足の変形や痛みに気づき「もしかしたら外反母趾かも?」と思ったら、我慢したり放置したりせず、早めに専門家に相談して対策を行いましょう。