外反母趾が悪化すると手術になってしまうことも!悪化をどう防げばいいのか?

外反母趾の手術
外反母趾が悪化すると手術になってしまうことも!悪化をどう防げばいいのか?
鏡味 拡樹

ブログ著者:鏡味 拡樹

名古屋で外反母趾専門院を運営。柔道整復師の国家資格やフットケアの専門資格を保持する足の専門家。

「足の痛みがあるけれど、しばらくしたら痛みがひくから大丈夫」と軽く見ていませんか?
それは外反母趾かもしれません。

足の痛みがあり、外反母趾を放置しているとある日突然、悪化して手術になってしまうこともあります。

では、外反母趾を悪化させないためにはどのように対策をして防げばいいのでしょうか。
まず、すぐにできる対策は、足に合った靴を選ぶということです。

どのような靴が悪化を招くのか、正しい靴選びをご紹介いたします。

 

 

●外反母趾は放置することで悪化してしまうことも

外反母趾は親指の曲がっている角度で重症度が変わります。

親指の曲がっている角度が15度以下の方は正常です。

20度~30度で軽症となり、30度~40度で中程度、40度以上になると重症になります。

最初は、長い時間歩いたときや立っているときに、親指の付け根が靴と擦れて痛かった外反母趾も放置することで悪化し、靴を履いていない状態でも痛みを感じるようになります。

また、放置すると神経が圧迫され続けたり痛みを避ける無理な歩き方をすることで体のバランスが崩れて肩こりや腰痛の症状が出るなど体全体に痛みが広がったりもします

そして悪化しているのに放置したままでは外反母趾は改善しません。

悪化すると手術することになりかねないため、「外反母趾かな?」と思ったら早めの対策が必要です

参考:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20181225-OYTET50031/

●外反母趾は悪化して足の痛みで気付く方も

外反母趾は早期対策により改善しやすくなります。
しかし、初期の外反母趾のときは気づかずに悪化して足の痛みで気付く方も多くいらっしゃいます。

さらに、足の痛みはなくても、靴を脱いだときに親指の付け根が赤くなっていたり、足の裏にタコができていたら外反母趾の可能性があり、悪化しないように対策をする必要があります。

では、どのように対策をすればよいのでしょうか。

●外反母趾の悪化原因は靴にあった

足の痛みが悪化しても今までと同じような靴を履いていると外反母趾が進行する危険があります。

ハイヒールやパンプスなどの先の細い靴やかかとの高い靴はつま先に負担がかかり、足の痛みや親指の変形で症状が悪化します。

ヒールのある靴を履きたい方は3cmまでで太めのヒールを選びましょう。
つま先部分はシェイプされたものではなく、スクエアトゥなどの先が細くないものがおすすめです。

足が痛くなると幅の広いゆったりとした靴を選ぶ方もいらっしゃいますが、大きすぎる靴は靭帯が伸びやすくなります。

親指をまっすぐに支えている靭帯が伸びるとさらに外反母趾が悪化しやすくなるので、重症になり足の痛みが増すことも。

縦幅、横幅ともに足に合っていてフィットする靴を選びましょう。
つま先に1cmほどの余裕がありかかとが固定された靴が理想です。

さらに、甲が固定されると靴の中で足が動きにくくなるので、靴ひもやストラップなどで調整できる靴もいいですね。

また、インソールも足が前にずれるのを防いでくれるので、どうしてもハイヒールを履きたいときなどに使用しましょう。

まだ外反母趾になっていない方でも正しい靴選びをすることで予防になりますし、軽症の方は悪化しないようにできるので、ご紹介したポイントを参考にぴったりの靴を見つけてください。

●ハイヒールを履く女性はもちろんスポーツをする子供も悪化が起こり得る

先ほど外反母趾が悪化する原因としてハイヒールを紹介しましたが、ハイヒールを履く女性以外にもスポーツをする子供も悪化が起こり得ます。

子供は昔に比べて裸足で歩く時間が減ったことにより、土踏まずのアーチを保つ部分が弱くなって足裏のバランスが衰えやすくなっています。

その状態で足に合っていないスパイクなどの靴を履いてスポーツをすることで足への負担もかかり外反母趾が悪化することも

さらに、子どもはすぐ成長するので大きめの靴を買う家庭も多くありますが、外反母趾予防のためにも足の成長に合わせてぴったりの靴をこまめに用意しましょう。

大人もそうですが、子供も外反母趾の症状が見られた場合は、早めに専門院に相談してください

●まとめ:外反母趾が悪化すると手術になってしまうことも!悪化をどう防げばいいのか?

軽症では長時間歩いたときや立っていたときなどに痛みがあらわれる外反母趾ですが、放置しておくと悪化し手術しなければならない場合も。

悪化した状態を放置していると足の痛みだけではなく、体のバランスも崩れ、腰痛や肩こりなど全身に症状が出るので、外反母趾の兆候が見られたら早めに対策をしてください。

外反母趾の原因は靴にあるので、まずは自分の足のサイズにぴったりの靴を探して履きましょう。

靴は狭すぎても広すぎても外反母趾は悪化しやすくなるので、きちんとサイズを測ってぴったりの靴を選んでください。

外反母趾は大人だけではなくスポーツをする子供も悪化が起こり得るので、成長に合わせてこまめに足のサイズに合った靴を履かせてあげましょう。

そして、外反母趾かなと思ったら早めに適切な対策をすることで改善しやすくなるので、悪化する前に専門院で施術やアドバイスをしてもらってくださいね。

この記事を書いた人

鏡味 拡樹

「名古屋外反母趾フットケア専門院」院長|柔道整復師(国家資格)

鏡味 拡樹

フットケアの専門資格であるJapan therapist Diplomaを保持し、運営する外反母趾の専門院は元Jリーグトレーナーや同業者も推薦。
再発防止にも目を向けた、根本からの外反母趾対策を行っている。

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