
足の親指が変形してしまうだけでなく、体のあちこちに痛みや不調をきたしてしまうこともある外反母趾。
そして、足を揃えて立っても膝が離れてしまうO脚は、見た目の特徴だけでなく、体にさまざまな不調をきたすこともあるため、治したいと思っている方も多いですよね。
どちらも足のトラブルが招くものですが、外反母趾がO脚に繋がることもあるって知ってましたか?
今回は外反母趾とO脚の関係やそれぞれの原因、予防についてご紹介します。
●外反母趾になりやすい靴を履いていませんか?
外反母趾になりやすい靴を履いている方はいませんか?
足の親指が人差し指側に20度以上曲がっている状態を外反母趾といいますが、指が曲がるだけでなく痛みも伴うのが特徴です。
特に、親指の付け根の関節の内側にバニオンと呼ばれる腫れができることが多く、これが靴を履いたときに圧迫されて痛みます。
進行すると歩行困難となるケースもあるので、ひどくならないうちに対策をすることが大切です。
外反母趾は必ずしも靴が原因で起こるものではありません。
しかし、ハイヒールを履いていた年数が長い女性に、外反母趾の発症頻度が増加する傾向があるという研究結果も報告されていますので、やはり靴による影響は大きいといえるでしょう。
ヒールの高い靴はつま先が細い形状のものも多く、ヒールが高いほど体重が前方に移動し、親指の付け根の関節への負担が集中してしまいます。
また、靴を履くことで指が前方に滑り、靭帯が緩むことで親指も曲がりやすくなり、外反母趾になりやすくなってしまうと考えられています。
とはいえ、外反母趾になるのはハイヒールを履く女性だけではありません。
自分の足の形に合わない靴や小さめの靴、逆に大きめの靴を長期間履いている場合も外反母趾のリスクは高くなるので、男性も注意が必要です。
足の指の形は人によって違いがあり、親指が長い人、人差し指が長い人、指の長さがほぼ同じ人の3種類がありますが、特に外反母趾になりやすいのは親指の長い人です。
一般的な靴は、つま先の中央が細くなっているタイプが多いですが、親指の長い人がつま先の細い靴を履くと親指が圧迫されるため、外反母趾のリスクが高まりますので注意しましょう。
外反母趾になりやすい靴とは、自分の足の形に合わない靴。
足の指が圧迫されて負担が大きくなるヒールが高い靴。
そして、歩くときに甲やかかとがしっかりと固定されず、正しい歩き方ができない靴です。
このような靴はできるだけ避け、自分の足に負担の少ないフィットした靴を履くようにしましょう。
参考:http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/hallux_valgus/hallux_valgus.pdf
●外反母趾によって偏った歩き方がO脚に繋がる事も
外反母趾になると偏った歩き方をするようになり、それがO脚に繋がる事もあるといいます。外反母趾とO脚は、実は深い関係があるのです。
O脚の人には、外反母趾や扁平足、浮き指などの足トラブルを抱えている人が多いといわれています。
外反母趾や浮き指がある人は、足の裏をバランス良く使うことができません。
指の踏ん張りがきかないため、かかと重心になり、歩くときに足先が外側に向いてしまう「ねじれ歩行」になりがち。
ねじれ歩行になると膝がねじれて外側へと引っ張られ、O脚になりやすくなります。
つまり、外反母趾によって足のバランスが崩れると、偏った歩き方になり、それがO脚へと繋がる可能性があるのです。
●外反母趾を予防してO脚を防ごう
外反母趾を予防することは、O脚を防ぐことに繋がります。
外反母趾や扁平足、浮き指などの足トラブルがあると、ねじれ歩行になり、O脚になりやすくなります。
O脚も外反母趾も、体の土台である足のバランスが崩れることによって起こります。
生活習慣や歩き方の癖、足に負担のある靴などが長期間負担をかけ続けると、徐々に歪みが生じ、それが外反母趾やO脚を招いてしまうことがあるのです。
また、足には適度なアーチがあり、足にかかる衝撃の吸収やバネの役割をして私達の体を支えてくれています。
しかし、筋力低下や加齢などによりアーチが崩れてしまうと、扁平足や開張足になり、足の衝撃を上手く吸収することができなくなり、これもまた外反母趾を招いてしまいます。
外反母趾を予防することはO脚を防ぐことにつながり、外反母趾やO脚が原因となって起こるさまざまな体の不調を予防することにも繋がるのです。
●O脚やその他の不調を改善する為にも外反母趾の専門家に相談を
O脚だけでなく、その他の不調を改善する為にも、外反母趾の専門家に相談することをおすすめします。
外反母趾は足だけの問題ではなく、O脚も膝だけの問題ではありません。
外反母趾による足の歪みは、骨盤や股関節の歪みを引き起こし、腰痛や肩こり、頭痛といったさまざまな不調へと繋がることもあります。
O脚も膝の歪みが骨盤や股関節の歪みに繋がり、さらには坐骨神経痛や自律神経失調症などの不調へと繋がる可能性もあるため、早めに外反母趾の専門家に相談し、改善することが大切です。
●まとめ:外反母趾や足の痛みからO脚に繋がることがあるって知ってた!?
外反母趾による足の痛みがひどくなると、ねじれ歩行になり、O脚に繋がることもあるようです。
土台に歪みがあれば家だってバランスを崩してしまいます。私達の体も同じですね。
体を支える足にトラブルが生じると、足に繋がる膝や股関節、骨盤や背骨などにも歪みが生じ、痛みやさまざま不調を引き起こしてしまうのです。
O脚や体の不調を改善するためにも、外反母趾は早めに専門家に相談して改善するようにしましょう。