
重症化した外反母趾は、手術による治療が必要になります。
手術には、どれぐらいの費用がかかるのでしょうか?
たいていの病気やケガの治療には健康保険が使え、自己負担分はかなり抑えられています。
外反母趾の手術はどうなのか、気になりますよね。
全額を自分で負担しなければならないのか、健康保険が使えるかを含め、外反母趾の手術の費用、また手術以外にかかる費用についてご紹介します。
また、自身が加入している生命保険や傷害保険から保険金が給付されるかどうかについてもご説明しますね。
●外反母趾の手術にかかる費用はどれぐらい?
外反母趾の手術は片足10~15万円、両足20~30万円程度とされています。
金額に幅があるのは、用いる手術方法や手術する場所、症状がそれぞれ異なるためです。
複雑度・難易度などに応じた費用がかかります。
また手術には入院も必要なため、別に入院費用もかかります。
入院日数は通常の場合2~10日程度で、日数に応じた入院費用が請求されます。
さらに手術には術前の検査、術後の処置、経過観察としての診察も必要です。
外反母趾の手術には、これらの費用もかかります。
●外反母趾の手術以外にかかる費用について
外反母趾の手術には、他にも色々な費用がかかります。
手術後に使用する松葉杖、専用靴、矯正用具、サポーターなどの貸与・購入にかかる代金です。
ほとんどの場合、松葉杖はレンタルが利用できますが、専用靴や矯正用具といった自分に合わせてオーダーメイドで作成するものは購入しなければなりません。
これらの費用にも数万円がかかります。
また入院費用については差額ベッド代が別途にかかる場合があります。
差額ベッド代は大部屋ではなく、個室や2人部屋を使用した場合にかかる費用。
個室や2人部屋を希望して使うと、入院費用に差額ベッド代が上乗せされます。
1日あたりの金額が使用した日数分、別に必要になります。
●外反母趾の手術費用は保険でまかなえる?
外反母趾の手術の費用は、健康保険が使えます。
国民健康保険や協会けんぽ、会社の健康保険組合の健康保険証で治療が受けられ、自己負担金は3割に抑えられます。
手術そのものの費用だけでなく、術前や術後の検査や処置にかかる費用、入院費用も、健康保険の適用が受けられます。
医師が必要と認めたものについては健康保険が使えると考えてください。
反対に、医師が必要と認めないものには、健康保険は使えません。
差額ベッド代や、専用靴・矯正用具・サポーターのうちオプション的に自分が選んだものが健康保険の適用対象外となります。
健康保険が使えないものは、全額を自分で支払わなければなりません。
加入している生命保険や傷害保険での給付金は、支払われる場合と支払われない場合があります。
外反母趾手術を給付金支給の対象としている保険、対象としていない保険があるためです。
保険証書を見たり、保険会社に問い合わせたりして確認し、保険金が支払われるかどうかを確認しましょう。
加入したばかりだと免責期間(保険金給付が行われない期間)に該当し、保険金が支払われないこともあります。
入院日数など、細かい条件がつけられているので、よく確認してくださいね。
●外反母趾が手術にならないように初期のうちに対策をしよう!
外反母趾手術には健康保険が使え、また加入している生命保険や傷害保険から給付金が支払われる場合もあります。
そのため、費用面ではそれほど負担にはならないかも知れません。
しかし手術するとなると一定期間、仕事を休まなければならなかったり、日常生活に支障が出たりして、大変ですよね。
痛い思いもリハビリもしなければなりません。
手術が必要になるまで進行させてしまわないよう、外反母趾は初期のうちに改善しましょう。
早いうちであればあるほど、より高い効果が期待できますよ。
外反母趾の改善には、足に負担のかからない靴の着用や足の体操、テーピング、サポーターの使用などが挙げられます。
靴は先の尖ったもの、かかとの高いものを避け、丸みと余裕のあるものを履きましょう。
外反母趾改善の効果のある体操にはじゃんけん体操やタオルギャザーなどがあります。
じゃんけん体操は足の指でグー・チョキ・パーをするもの、タオルギャザーはタオルを足の指でたぐり寄せる体操です。
床にタオルを広げて置き、その前に椅子を置いて腰掛けて行います。
慣れてきたらタオルの上に重しを乗せて、負荷をかけると効果的。
どちらも簡単にでき、外反母趾を予防することもできます。
ぜひ、やってみてくださいね。
●まとめ:外反母趾の手術の費用はどれぐらい?手術以外にはどんな費用がかかるの?
外反母趾の手術にかかる費用は片足10~15万円、両足で20~30万円とされています。
その他に入院費用や手術前後の検査や処置にかかる費用も必要になりますが、これらの費用には健康保険が適用されます。
3割の自己負担で済み、加入している生命保険や傷害保険から給付金が支払われる場合もあります。
そのため、費用に関しての負担はそれほどではありません。
しかし、手術となると色々と大変なことがその他にも出てきます。
足の体操などで、初期のうちの改善を目指しましょう。