
外反母趾は一般的に靴が原因でなるとされています。
つま先の細い靴に合わせて足親指が曲がり、そのまま戻らなくなってしまうことに。
進行が進み重症化するにつれ、痛みも生じます。
最初は靴に当たって擦れるだけの痛みから次第に炎症を起こしての痛み、さらに変形そのものによる痛みへと変わっていきます。
足が当たる靴を履いたときだけに感じた痛みは、だんだんと裸足でも感じるようになるので注意が必要です。
何もしなくても痛い外反母趾には、どのように対応すれば良いのでしょうか?
外反母趾の辛い痛み対処方法をご紹介します。
●外反母趾になると靴に擦れて痛みがでるように
外反母趾は、足親指が体の両外側に向かって曲がってしまう変形のこと。
つま先の細い靴に足を窮屈に押し込めることでなるとされていますよね。
かかとの高い靴で足先に無理な力をかけることも原因とされています。
足親指が体の外側に向かって曲がり、関節が体の内側に飛び出す形に変形します。
靴に擦れて痛むのは、この関節の出っ張り。
靴の中に当たり、歩く動作で擦れて痛みを生じます。
最初の頃は我慢できたり、足に絆創膏を貼ったり靴にクッションとなるものを入れたりすることで対処できたりする痛みも、次第に激しくなるので要注意。
一時しのぎは外反母趾の改善には、決してつながりません。
無理を重ねると靴との擦れがひどくなり、傷を深くしてしまいます。
痛みも相当になり、化膿させてしまうこともありますよ。
●素足の状態で何もしなくても外反母趾で痛みがでるようにもなる
靴に擦れて痛むようになった外反母趾をそのまま放置しておくと炎症を引き起こす可能性もあります。
炎症を起こすと靴下の締め付けも苦痛に感じるようになり、そのうちに裸足の状態でも痛みを感じるように。
靴に当たっていないときでも痛みがある場合は、指関節に炎症を起こしていないかを確認してみましょう。
外反母趾が原因で起こる炎症の代表的なものに滑液包炎があります。
関節の動きを滑らかにする役割を持つ滑液包に起きる炎症で、外反母趾の場合は足親指の付根の関節の内側に滑液包炎が起こります。
指を曲げたときに痛む場合は、関節炎が疑われます。
炎症による痛みは軽症であれば鎮痛消炎剤での緩和が期待できます。
病院で出される処方薬やドラッグストアなどで購入できる市販薬を使って、辛い痛みを和らげることが可能です。
ただし、炎症が静まるまでは、患部に刺激を与えないようにすることが大切。
痛みを我慢して無理をしたり、足に負担がかかるような靴を履いたりしないでくださいね。
●何もしなくても外反母趾の痛みがあるのであればしっかり診療を
靴に当たって擦れたり炎症が起きたりする以外で痛むような場合は、外反母趾がかなり重症化していると考えられます。
変形が進んだことによる痛みで、ズキズキした感覚が特徴。
裸足で歩いても、さらに悪化すると何もしなくても痛むようになります。
外反母趾は発症すると、対策を講じない限り自然に良くなることはありません。
どんどん悪化し、ひどくなってしまいます。
とくに何もしなくても痛むようになるまで重症化した外反母趾は、早急に対処しなければなりません。
しっかり診療を受けて、すぐに必要な治療を開始しましょう。
●何もしなくても痛い外反母趾は靴の変更や運動を
何もしなくても痛む外反母趾を改善して痛みを和らげるためには、医師の診療のもとでの治療とともに靴の変更や運動をすると効果的です。
つま先の細い靴、かかとの高い靴といった足に負担のかかる靴は、履くのをやめましょう。このような靴は外反母趾を悪化させ、痛みを激しくします。
足先に十分な余裕のある靴、かかとの低い靴に変更して、足への負担を軽減しましょう。
足先の余裕は1~1.5㎝程度、だいたい指1本分あることが好ましいとされています。
また、靴の中で足が前に滑っていかないよう、甲がしっかりと固定されることも大切。
運動靴やスニーカーのような紐を結ぶタイプの靴、足首を固定するアンクルストラップの付いている靴などを履くようにしましょう。
外反母趾の痛み緩和に効果的な足指の体操には、じゃんけん体操やタオルギャザー体操などがあります。
じゃんけん体操は足の指でじゃんけんのグー・チョキ・パーの形をする体操のこと。
道具を使わないでできる、手軽な体操です。タオルギャザー体操は床に広げて置いたタオルを足の指でつまんで、たぐり寄せる体操。
椅子に座って行います。
慣れてきたらタオルの上に重しを置くと、より筋肉を鍛えて外反母趾を効果的に改善することができますよ。
他にも両足の親指に輪ゴムをかけて引っ張る体操もありますので、好みの体操をやってみましょう。
●まとめ:何もしなくても外反母趾で痛みを感じてしまう事も!?何もしなくても痛みがでる場合の対処方法!
外反母趾はひどくなると痛むようになります。
はじめは合わない靴や窮屈な靴を履いたときだけだった痛みも、外反母趾が進行するにつれて何もしなくても痛むように。
何もしなくても痛みがでるようになったら、しっかりと医師による診療を受けるようにしましょう。
治療と並行して靴の変更や運動をすることも大切。
足に負担をかけない靴に変えたり足指の筋肉を鍛える体操をしたりして、辛い痛みを緩和しましょう。