靭帯性外反母趾と診断された方が知っておきたい外反母趾の基礎知識!

外反母趾
靭帯性外反母趾と診断された方が知っておきたい外反母趾の基礎知識!
鏡味 拡樹

ブログ著者:鏡味 拡樹

名古屋で外反母趾専門院を運営。柔道整復師の国家資格やフットケアの専門資格を保持する足の専門家。

 

 

親指のつけ根が曲がって痛いので病院に行ったら靭帯性外反母趾と診断されたけれど、靭帯性外反母趾ってどんな病気なの?

と不安になりますよね。

外反母趾とは足の親指が人差し指側に曲がってしまう状態ですが、靭帯性外反母趾ってどんな特徴があるのでしょうか。

安静にすれば外反母趾の痛みはよくなりますが、いつまでも安静にしている訳にはいきませし、根本的な解決にはなりませんよね。

こちらでは、靭帯性外反母趾と診断された方が知っておきたい外反母趾の基礎知識について解説いたします。

●外反母趾にも種類がある

外反母趾にも種類があり「仮骨性外反母趾」「混合性外反母趾」「ハンマートゥ性外反母趾」「病変性外反母趾」「靭帯性外反母趾」

と特徴によって5種類に分けられます。

親指のつけ根の骨が強く出っ張る仮骨性外反母、靭帯性と仮骨性が合わさった混合性外反母趾、指が浮いて縮こまるハンマートゥ性外反母趾、リウマチや関節炎などの病気、ケガなどで変形や脱臼を伴っている病変性外反母趾というような特徴があります。

5種類ある外反母趾の中でも靭帯性外反母趾は、一般的な外反母趾と言われるタイプです。

参考:https://halmek.co.jp/beauty/c/healthr/2624

●靭帯性外反母趾とは?

靭帯性外反母趾とは靭帯が緩んで、横アーチがつぶれてしまうことによって起こる外反母趾です。

靭帯性外反母趾になる主な原因は、子供の頃の運動不足などにより足裏への刺激が不足したり、足指を使わずに歩くことで足裏の筋肉が衰えたことによるものです。

また、足の指や足の指のつけ根、足背部、足関節など足部の痛みだけではなく、全身に原因不明の痛みや不調を起こしてしまいます。

たとえば、

・すねのはりやしびれ、むくみ
・過労性骨膜炎や下腿の疲労骨折
・股関節の偏位することで左右の脚の長さの差がでる
・骨盤のズレや左右の高低差、側湾症
・顎関節症や咬合異常、偏頭痛や肩こり

などの症状が引き起こされます。

歩くときに正しく蹴れない靭帯性外反母趾の場合は、足先が外方向へ流れるような歩き方をしてしまい、ねじれが生じて体に繰り返し伝わってしまいます。

左右非対称で重心をとって姿勢のバランスが崩れねじれが強く伝わる関節などに負担が蓄積して、原因不明の痛みや不調につながってしまうのです。

●横中足靭帯が緩むことでアーチが変形し、外反母趾に

靭帯性外反母趾は、足先の横アーチを支えている横中足靭帯が緩むことでアーチがつぶれて変形してしまうのです。

横中足靱帯は、足指を構成している隣り合う中足骨と中足骨を足指のつけ根でつないでいる靱帯です。

これが伸びたり縮んだりしてグラグラ緩んでいる状態なので、親指が踏ん張れなくなり、親指が小指の方向に曲がってしまい、進行すると脱臼して歩くたびに痛みが強くなったり、靴が履けないくらい痛くなることもあります。

足裏の機能が衰えて横中足靭帯が緩んでしまっているところに、合わないハイヒールやパンプスなどを履くと、さらに悪化しやすくなってしまいます。

緩い靴を履くと滑って靴が脱げないように指先に力が入り、足指を縮こませたりする状態が続いて負担がかかりすぎて指が曲がってしまうのです。

●靭帯性外反母趾を予防する方法について

横アーチを支えている横中足靭帯が緩むことによって起こる靭帯性外反母趾は、アーチがつぶれて足の筋肉が弱くなってしまっています。

足裏の筋肉をしっかりと動かし、足指のつけ根にある横中足靭帯の負担を減らすことが、靭帯性外反母趾を予防する方法になります。

足裏のアーチは骨を筋肉で支えて持ち上げ、靭帯で固定してアーチをつくっています。
筋肉が伸び縮みして動かないと、横中足靭帯もうまく作用しなくなってしまうのです。

まずは、足指や足裏の筋肉を正しく使えるようにしましょう。

床にタオルを広げて置いて足の指だけでタオルをたぐり寄せるように動かしたり、指でグー・チョキ・パーの形をつくり、各運動を5秒間静止して指を開いたり閉じたりしましょう。

オフィスでデスクワークの合間や家でテレビを見ながらなど、足指や足裏の筋肉を使う運動をついでにしてみてはいかがでしょうか。

アーチの崩れをサポートしてあげて、指の動きを促す効果があるーピングやサポーターなどを着用すると、靭帯性外反母趾の痛みを軽減する効果も期待できます。

靭帯性外反母趾が悪くならないようどのような予防法を行ったらよいのか分からない場合は、名古屋外反母趾フットケア専門院までお早めにご相談ください。

●まとめ:靭帯性外反母趾と診断された方が知っておきたい外反母趾の基礎知識!

体へのねじれのストレスを生じる靭帯性外反母趾は、骨盤のズレや顎関節のズレなど、様々な不調の原因になってしまいます。

外反母趾の痛みや変形を効果的に予防するためにも、自分がどの種類の外反母趾なのかを理解して、特徴に合わせた対策をすることをおすすめいたします。

「もしかしたら外反母趾かも?」と思ったら、放置したり我慢したりせず、早めに専門家に相談することもひとつの方法です

この記事を書いた人

鏡味 拡樹

「名古屋外反母趾フットケア専門院」院長|柔道整復師(国家資格)

鏡味 拡樹

フットケアの専門資格であるJapan therapist Diplomaを保持し、運営する外反母趾の専門院は元Jリーグトレーナーや同業者も推薦。
再発防止にも目を向けた、根本からの外反母趾対策を行っている。

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